「歯をきれいに保つことは長生きの秘訣」

 これは言い過ぎとは言えないかもしれません。
 わんちゃん・ねこちゃんはだいたい3~4歳ぐらいから歯石が付着し始めます。これらは菌の塊であり、これらの菌が心臓や腎臓へと血液を介して流れ着き、そこで炎症を引き起こします。そして心臓病や腎臓病へと進行していきます。
 一度悪くなった心臓や腎臓は元には戻せません。だからこそ、スタート地点である歯周病を予防、治療することが大切な家族を守ることになります。

こんな症状ないですか

  • お口が臭う
  • 歯茎が赤い
  • 歯が黄色い
  • ヨダレが垂れる
  • 口を痛がる
  • 歯が抜けた、グラグラしている
  • おもちゃを噛んで遊ばない

スケーリングをしよう

 すでに症状がある、歯が黄色い場合はまずはスケーリング(歯石除去)を行いましょう。歯石は歯磨きでは落とすことができません。超音波スケーラーというアイテムを使って、歯にこびり付いた歯石を落とします。
 スケーリングは鎮静をかけて行いますので、処置前に血液検査やレントゲン検査を行います。そのため健康診断を兼ねて歯もきれいになることができます。

歯石除去前
歯を覆うように黄色い歯石が付着しています。
歯石除去後
歯石が除去され、綺麗にクリーニングされた歯が見えるようになります。

歯石の付きにくい環境を維持しよう

 歯を綺麗にしても放って置くとまた歯石が付着してきます。綺麗にした歯を維持するために口腔内ケアを行い、歯石の付きにくい環境を整えましょう。